感染予防
- 2025年2月6日
- お知らせ
こんにちは。なつの木ファミリー歯科です。この度ブログを始めました。
今後、医院での取り組みや、歯科に関するお役立ち情報等を皆様にお伝えしていけたらと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
感染予防
第一回目の今回は、当院における感染対策についてです。
皆様も新型コロナウイルスの出現以降、様々な感染症のニュースを耳にすることが増えたのではないでしょうか。最近ではノロウイルスの集団感染なども多く報告されていますね。
コロナ禍初期は、歯科は飛沫が飛ぶので受診は控えた方がいい、などとSNS等で発信されることもありました。ただ、意外にも歯科でのクラスター発生のニュースは少なかったですよね。実は、コロナ禍以前から、歯科では【スタンダードプリコーション(標準予防策)】という考えが根付いていました。
スタンダードプリコーション
スタンダードプリコーションとは、すべての人が病原体を持っていることを前提として感染予防するという考え方です。具体的には、血液・唾液・嘔吐物・排泄物・創傷皮膚・粘膜などは感染性があるものとして取り扱います。術者(歯科医師・歯科衛生)が感染しない、患者様にも感染させない=院内感染させないことがとても重要だと考えています。
歯科医院で広く一般的に行われているのは、マスク・グローブの着用、また、院内器具の滅菌・消毒などです。
当院ではグローブは患者様ごとに取り換えるのはもちろんのこと、患者様の唾液に触れたもの(器具・ハンドピース等)はすべて滅菌・消毒を行っています。「滅菌」とはすべてのウイルスや細菌を完全に死滅させることです。オートクレーブという、内部に高圧をかけ、132度で蒸気滅菌する器械を使用します。
また、グローブをした手で触れるところ(ライトやユニットのハンドル等)にはラップのカバーを付け、それも患者様ごとに取り換えています。使用した椅子やテーブルは、「オゾン水」という殺菌効果のある特殊な水で拭き上げをしています。歯科治療の飛沫というのは思ったよりも広い範囲に飛び散るということが分かっています。当院では、患者様側のテーブルには固定のものを置かず、しっかり拭き上げができる状態を保っています。また、飛沫中の細菌・ウイルスの量を極力減らすため、治療前に薬液の入ったうがい薬でうがいをしていただくようにしています。
24時間換気口の設置・空気清浄機の設置により、院内の空気も清潔に保たれるようになっています。自分や自分の家族が受けてもいいと思える治療や治療環境を患者様にも提供するということを常に心がけるようにしていますので、安心してご来院くださいね。
朝起きてすぐの歯磨きで風邪予防?!
おひとりおひとりで気を付けられることとしては、第一に適切な手洗いです。すべての感染予防の基本ですね。また、少しでも体調の悪いとき・咳が出るときは不織布マスクも忘れずにお願いします。
歯科の観点からすると、朝起きてすぐ、朝食前の歯磨きも効果があります。寝ている間はばい菌を洗い流してくれる唾液がほとんど出なくなり、朝起きた時には口の中には「便」の10g分の細菌がいるといわれています。この中には様々な病原菌、ウイルスも含まれています。ばい菌のかたまりは「プラーク」となり、べったりと歯に付着しているため、うがいや飲水では除去できません。プラークはバイオフィルムとも呼ばれ、その化学的構造は排水溝の「ぬめり」と一緒の成分です。排水溝に水を流すだけでは汚れが落とせないのがイメージしていただけるかと思います。そのためプラークを落とすには、歯ブラシでこすって落とすことが必要なのです。朝起きてすぐの歯磨きで感染から身を守る。これに関する医科の先生の著書もありますので気になる方はご参考ください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。感染予防で毎日健康に過ごしましょう。