歯医者さんでよくある質問①
- 2025年4月23日
- よくある質問
こんにちは、なつの木ファミリー歯科です。
今回からは、歯医者さんに関して、普段みなさまが疑問に思っていることを解説していきたいと思います。是非、歯科受診の際の参考にされてください。
歯医者さんはどうして何回も行かないといけないの?
歯石とりや治療の回数がかかるから途中で通うのを辞めてしまった・・という方も多いのが歯科の現状です。
歯石とりの回数の疑問
歯石とりは、歯周病の治療に付随するものです。保険治療で歯石とりをするには、まず歯ぐきの検査をして、スケーリングという、「見えている部分の歯石とり」を行います。そこまで終わったら、再度歯ぐきの検査を行い、今度は歯ぐきの中の「見えない部分についている歯石とり」を行っていきます。歯周ポケットの中の歯石は目では見えないため、レントゲンを元に手探りの感覚で除去していきます。ですので、前者のスケーリングと違い、回数がかかるのです。一般的にはお口全体を6ブロックに分けて進めていくことが多いです。また、せっかく歯石とりをしていっても、毎日のブラッシングがうまくいっていないと繰り返し歯石がついてきますので、途中に歯ブラシ指導の時間も挟むことがほとんどです。歯周病は、重症になるまでは自覚症状のないことがほとんどで、自己判断で通院を辞めてしまうと気づかないうちに炎症が進行してしまいますので注意しましょう。
治療の回数の疑問
治療の回数が特にかかるものは、むし歯が深くて神経の治療(根の治療)をするときです。歯の根っこの形や本数、神経の管の数は本当に人それぞれで、時にはとても複雑な形をしています。神経をとった後はその管をきれいにお掃除していくのですが、歯の根は骨の中に埋まっており直接見るのが難しい部分です。場合によっては拡大鏡やマイクロスコープをつかって治療をすすめていくのですが、根の本数が多いほど、また、根の形が複雑なほど回数がかかるのが一般的です。また、その複雑さ故に、一度治療した歯が再度、感染を起こすこともあります。感染がひどいと、根の先端が化膿し、周りの骨を溶かしていきます。例えば、骨折などで骨が折れてしまうと、その修復に時間がかかるのと一緒で、骨にまで炎症がいくと、経過観察は年単位で行うことがあります。
根の治療は中断してしまうと、炎症がひどくなり、後々治療するとなると倍以上の期間がかかることがほとんどです。最悪の場合は抜歯になってしまうこともあります。もし通院の都合がつかないようなら、歯科医師に必ず相談しましょう。
歯科の病気は自然治癒しない
いずれの治療も、医院側からの提案があれば、必要性のあることがほとんどです。なぜなら、歯科の二大疾病である「むし歯」と「歯周病」は放置しておいても治ることのない病気だからです。ご自分の歯を守るためにも、歯科医師・歯科衛生士と相談の上、治療を進めるのが良いでしょう。とは言え、なかなかお仕事などの都合で通院が難しい方もいらっしゃると思います。当院では、できる限り患者さまのご希望に沿って治療を進めたいと考えておりますので、お気軽にご相談ください。