子どもの矯正の話
- 2026年8月17日
- 小児歯科
小児矯正の「1期治療」と「2期治療」って?治療の流れと方法をわかりやすく解説
「子どもの歯並びが気になるけれど、矯正はいつから始めたらいいの?」
「小児矯正には1期と2期があると聞いたけれど、何が違うの?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
小児矯正では、成長の時期に合わせて「1期治療」と「2期治療」に分けて考えることがあります。それぞれ目的が異なるため、お子さんの成長や歯並びの状態を確認しながら治療時期を考えることが大切です。
1期治療は「成長を利用して土台を整える治療」
1期治療は、主に乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療です。
この時期は、あごの骨や顔つきが成長しているため、その成長を利用しながら、永久歯がきれいに並びやすい環境を整えることを目指します。
例えば、あごの横幅を広げて歯が並ぶスペースを確保したり、上下のあごのバランスを整えたり、指しゃぶりや舌の位置など、歯並びに影響するお口の習慣を改善したりします。
治療には、取り外しができる装置や、歯の裏側などに装着する装置など、お子さんの状態に合わせてさまざまな方法があります。
1期治療の大きな特徴は、「歯を動かすこと」だけを目的にするのではなく、成長を利用して歯が並びやすい環境をつくることです。
2期治療は「永久歯の歯並びを仕上げる治療」
2期治療は、永久歯が生えそろった後に行う本格的な矯正治療です。
1期治療によって歯が並ぶための環境が整っていても、永久歯の位置やかみ合わせを細かく調整する必要がある場合があります。
2期治療では、一般的にブラケットとワイヤーを使用した装置や、症例によってはマウスピース型の矯正装置などを使用し、歯を少しずつ動かしながら、歯並びやかみ合わせを整えていきます。
1期治療をしたら、必ず2期治療が必要?
「1期治療を始めたら、必ず2期治療までしなければならない」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
1期治療によって歯が並ぶスペースやあごのバランスが整い、その後の永久歯の生え方が良好であれば、2期治療が必要ない場合もあります。
一方で、永久歯が生えそろった段階で、歯の位置やかみ合わせをさらに整える必要があれば、2期治療を行います。
そのため、1期治療を始める時点で「将来2期治療が必要かどうか」を完全に予測することは難しく、お子さんの成長や永久歯の生え方を見ながら判断していくことになります。
小児矯正は「早ければ早いほどいい」の?
矯正治療は、早ければ早いほど良いというわけではありません。
お子さんによって歯の生え変わりの時期やあごの成長、歯並びの状態は異なります。そのため、「何歳から始める」と一律に決めるのではなく、現在のお口の状態を確認し、治療が必要な時期を見極めることが大切です。
気になる歯並びがある場合は、実際に矯正治療を始めるかどうかにかかわらず、一度お口の状態を確認してもらうことで、今後の成長や治療について考えやすくなります。
お子さんの成長に合わせた矯正治療を
小児矯正では、「今の歯並び」だけを見るのではなく、これからのあごの成長や永久歯の生え方まで考えて治療計画を立てることが重要です。
1期治療では成長を利用して歯が並びやすい環境を整え、必要に応じて2期治療で永久歯の歯並びやかみ合わせを仕上げていきます。
「歯が少しガタガタしている」「前歯が出ている」「受け口が気になる」など、気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
お子さんのお口の状態を確認したうえで、今すぐ治療が必要なのか、成長を見ながら経過をみてよいのか、一緒に考えていきましょう。
